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Interview

お客様の気持ちに寄り添い、期待に応え、喜んでいただく。それがやりがいです

 

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斉藤 彩
さいとう あや
 
株式会社 山翠舎
現場監督



 
周りの人々に支えられながら着実に成長できる環境に感謝
 

「お客様、デザイナーさん、現場の職人さん、皆が一丸となって想いを共有しながら、古木のある空間を丁寧に作りあげていく。完成したときには毎回鳥肌が立つような感動を覚えます」


2021年で入社3年目を迎えた斉藤 彩さんは、仕事の喜びをそう表現する。現在は現場監督として1人で仕事をこなす斉藤さんだが、ここにたどり着くまでには、日々の努力の積み重ねがあった。


「大学で建築を学んでいましたが、仕事で現場に出るとわからないことばかり。まず先輩の補助として働き、1年以上現場で勉強しながら成長させてもらえたことに、とても感謝しています」


最初は専門用語も知らない状態で不安だった。だが、いざ現場に飛び込んでみれば、質問すると必ず誰かが教えてくれる。それどころか、親身になって一緒に考えてくれたり相談に乗ってくれたり。現場は想像以上に温かい場所だった。


「周りの皆さんが優しいんです。お客様は古木が好きで穏やかで、自分なりのこだわりを持つ素敵な方たち。現場の皆さんも、自分の担当だけでなく、全体を見渡して仕事をされていて。ときには私のためにはっとするようなアドバイスをくださることもあります」


経験豊富な山翠舎の職人さんたちに囲まれて、斉藤さんは一歩一歩成長している。

原点は高校の演劇部、共通する場づくりに対する想い
 

出身は福島県のいわき市。高校生のときは演劇部に所属し、舞台の花形である演者をどう動かすかや、場の空間づくりに興味を持っていたという。


「演劇では、演者、お客様、裏方で一体感を感じられる瞬間がとても好きでした。空間演出への興味から、本格的な建築についてと、舞台装置・照明などの舞台関係のことの両方を学べる大学に進学しました」


そこで斉藤さんは将来を決定付ける人と出会う。それは歴史的建造物を主とした、伝統工法の研究をしている教授だった。その授業で伝統工法の面白さを知り、趣味で神社仏閣や古民家を訪ねたりもした。そこから、日本の古い建造物や、伝統工法を扱う職人に関われる仕事に就きたい、という想いが生まれた。


「就職活動中に出合った山翠舎。入社の決め手となったのは、1回目の面接の後に実際の現場を見せてもらえたことでした。どれだけ就活サイトで調べても、実際に現場で何をしているのかわからない状態だったので、現場監督の方と直接話ができて、気になっていたことも聞けて、自分がこの会社に入ったらどうなるのだろうとイメージすることができました」


百聞は一見に如かず――斉藤さんにとって生の現場を見られたことは貴重で、そしてその場を設けてくれた会社の懐の深さにも心ひかれていくことになった。

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今までもこれからもずっと人との関係を大切にしていく
 

これまでで一番印象的だったのは、入社して1年半ほど経った頃に初めて現場監督として1人任された飲食店の現場。そこで、お客様と何度も確認を重ねながら完成の日を迎え、心から喜んでもらったことで、この仕事のやりがいを感じることができたという。


「その現場で毎日無我夢中で忙しく過ごしていたのですが、あるときふっと手を止め、目を上げて周りを見渡してみたんです。するとそこには古木が使われた素敵な空間が広がっていて。そのときの感動は今でも忘れられません」


斉藤さんは人の気持ちに寄り添い、理想の空間に近づけることに余念がない。現状に甘んじることなく、もっとできることはないかと常に心を配っている。
お客様から愛される会社であり続けたい。それが会社がどうあってほしいかという問いへの斉藤さんの答えだ。


「絶対に山翠舎さんにお願いしたい、と言われることが素直に嬉しく、これからもそう思っていただきたい。そのためにできることはないかと常に考えています」


コロナ禍に見舞われた昨年には、すぐにお客様一人ひとりに電話をかけた。お困りのことはないか、何かできることはないか。居ても立っても居られない、そんな想いだったという。そして、社員全員が同じように担当のお客様に連絡をしていたということからも、山翠舎がお客様とのつながりをどんなに大事にしているかが伝わってくる。


今、斉藤さんは自分がシフトチェンジする時だと思っている。例えば、わからないことをただ先輩に聞くのではなく、選択肢を自分でいくつか提示した上でヒントをもらうようにするなど、受け身の姿勢から変わる時なのだと。


「これから施工管理の資格試験に挑戦します。自分の学びにもなりますし、周りの方への説得力や安心にもつながると思っています」


古木のある空間の持つ癒しや憩いの空気。人とのつながりを大切にし、穏やかに話す斉藤さんは、それと同じ空気をまとっている。

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