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Interview

古民家の活用で古木ブランドの価値を高め、地元・長野の活性化に貢献したい

 

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山口 直樹
やまぐち なおき
 
株式会社 山翠舎
現場管理



 
「お客様の熱い期待にしっかりと応える」それが自分の仕事
 

古木を用いた店づくりや空き家となった古民家活用プロジェクトに携わる、現場管理の山口 直樹さん。現場管理の仕事は、調査をはじめ内装などの工事を取り仕切ること。携わってきた仕事は、個人が経営するお店から大規模商業施設など幅広い。


「お客様は一念発起してお店を構える方ばかり。時には私どもが驚くほどの強いこだわりをお持ちの方もおられます。そのこだわりに応えたいという気持ちで、いつも仕事と向き合っています」


プロジェクト期間は、施工から引き渡しまで標準で2ヵ月ほど。なかには年単位に及ぶこともある。施工には、土地の条例が関わってくるケースも少なくない。特に古民家を活用するプロジェクトでは、古い街並みの景観を守るために施工もそのルールに合わせることになる。


「規制が多いことで断念されるお客様もいるからこそ、そのハードルを越えられたお客様の熱量には、しっかりと応えていきたい。施工に至るまでにお客様は貯金をされたり、融資を得るために奔走されたりしています。その努力を完成という形で実現したい。しっかりとお客様とコミュニケーションを取りながら、引き渡しの瞬間まで伴走しきる気持ちでいます」

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破れた夢があったからこそ、出会えた次のステージ
 

自然に囲まれた長野県長野市で生を受けた山口さん。子どもの頃は、公務員だった父親の仕事の関係で、長野県内を転々としていたそう。県内の高校を卒業後、ゲーム好きが高じてシステムエンジニアの道を目指し、東京都内の専門学校へ進学する。


無事専門学校を卒業するも、ベビーブームの影響で就職難の時期と重なってしまう。なかなか就職先が見つからずにいた山口さんは、父の勧めもあって、地元・長野とも繋がりのある山翠舎への就職を決意した。


「入社当初の数年間は、東京支社で事務方として働いていました。その後、現場に入るようになり、職人さんたちと一緒に他府県を回る日々を送っていました。そうして少しずつ経験を積んでいきました。本社のある長野に戻ってきたのは、つい最近です」


入社から29年もの間、籍を置いていた東京から地元・長野へ戻るきっかけになったのは、社長直々に「長野を強化する」との命があったから。山口さん自身もいずれは長野に戻るつもりでいたこともあり、辞令をすんなりと受け入れられたそう。


「長野をもっと活性化したいという思いがあったので、ワクワクしていました。東京と長野で多拠点生活を送る多忙な社長に代わって、長野本社の屋台骨となっていくのが自分のミッションかなと思っています」

フラットな組織で信頼できる仲間たちとともに、夢を実現したい
 

「長野の地域が活性化して、オフィスをはじめとしたさまざまな建物の古民家活用が進めば、朽ちるだけの空き家は減少していく。いずれ、長野から空き家がなくなれば嬉しいです」


と話す山口さんは、空き家となった古民家活用のためのプラットフォームとしてはもちろん、古木のブランド価値を高め、山翠舎の認知度をさらに拡大していきたいと考えている。


「山翠舎は古木に特化していますが、すべてのプロジェクトで古木を100%使用しているわけではありません。お店づくりやオフィスのエッセンスとして活用するケースもあります。近年は、地域が空き家活用を後押しする事業を展開していることも少なくありません。そうしたプロジェクトで古木を上手く取り入れつつ、各地で問題視されている空き家の再利用を進めていければと思っています」


山翠舎の素晴らしいところは、上下関係にかかわらず、フランクに話ができること。山翠舎の長野本社では、この強みを活かして組織強化を図りつつ、古木といえば山翠舎と想起してもらえるように山翠舎そのもののブランド強化も目指していく。その牽引役を、長野本社においては山口さんが務めることになっている。


「弊社は、内装業では珍しく女性の応募が多く、社員の年齢層も低めです。女性ならではの視点やアイデアは自分にとっても、とても勉強になります。この環境を維持しつつ、お客様によりよい提案や施工をしていける組織でありたいですね」

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