亡き祖父のオフィスをバーに改装。
木と家族の温もりで完成しました。
オーナーの青木様。渋谷と赤坂のバーで腕を磨いたのちに開業。
いい感じに使い込んだ雰囲気です。
Q.山翠舎を知ったきっかけは?
マッチングサイト「店舗デザイン.com」に掲載されていた山翠舎の2作品、スタンディングバーの「西荻スイッチ」と「スケアクロウ」を気に入ったことから知りました。
木を使ったアンティークな雰囲気のバーをつくりたかったんです。3社のあいみつを取り、デザイナーが希望のイメージを一番深く理解してくれた山翠舎に決めました。
Q.デザイナーとの意思疎通はスムーズでしたか?
雑誌の切り抜きを多数持参して思い描くイメージを具体的に伝えました。機能面については2人でまわせるよう、カウンターから客席を見渡しやすいつくりをお願いしました。
重厚感のあるけやきの扉、すでに年季を感じるぶ厚い木のカウンターと、我ながらどの景色を切り取っても格好いいバーに仕上がったと思います。小さな厨房にオーブンも設置したので、徐々にメニューの数を充実させていきたいと思います。
存在感のあるぶ厚い木のカウンター。
Q.ご親族にゆかりのある物件とか?
亡き祖父が経営していた会計事務所を改装しました。祖父が長年を過ごした大切な空間を素敵に再生できて嬉しいです。店づくりには両親と祖母をも巻き込むことになり、皆には苦労をかけましたが、一生のうちにあるかないかの貴重な経験を共有したことで、家族の絆がより深まり、また、店づくりは沢山の人に支えられてこそ実現できるということを実感しました。
Q.お店のアピールをどうぞ。
肩肘張らずにくつろげるアットホームなバーです。8坪の小さなスペースですが、カウンターのほかテーブル席も用意しました。静かに飲みたいとき、賑やかに楽しみたいとき、色んなシーンで気軽にお使いください。鬼子母神堂のすぐそばです。
屋根の上にバーの前身である「辻会計」の看板が。
<取材後記>
帰りがけに「よかったら食べていってください」とカウンターから差し出された一品は、ホカホカと美味しい湯気をあげる飴色の大根の煮物。それは、バーの真隣に暮らすオーナーのおばあ様が大きなお鍋ごと届けてくれた愛情たっぷりのご馳走でした。
心とお腹に温かな灯りを点したまま店を後にし、外から建物を見上げると、屋根の上にはバーの前身であるオーナーのおじい様の会計事務所の看板がそのまま残されていて、その姿はまるで、新たに店の主として活躍する孫の姿を温かく見守っているようでした。
「祖父に敬意を示して会計事務所の名の“辻(つじ)”の一文字を取り入れた」という店名には、いろんな人の、いろんな人生が交差する“辻”の意味もこめられているそう。木と家族の愛でつくられたダンディなバーは様々な心模様を胸に秘めて訪れる人々を温かくもてなします。自家製サルサソースのフレッシュな刺激は絶品!運がよければ、おばあちゃんの手料理も味わえるかもしれません。
木のお店つくりなら、
古材専門店を営む設計施工会社
山翠舎(さんすいしゃ)








